心臓の筋肉に血液を送る冠動脈に動脈硬化が起こる割合は、20-30代男性で1980年前後から90年代前半の十数年間に2倍以上になったことが、最近の研究でわかりました。
この研究では40歳未満の人の約1000の冠動脈(心臓を栄養している血管)を調査しました。血管の壁に動脈硬化が起きている部分の割合は平均で、20代男性で約2.4倍、30代男性で約2.3倍にそれぞれ増加していました。女性は30代でほぼ横ばい、20代では逆に減少していました。
冠動脈の動脈硬化は、血管の内側の壁にコレステロールがたまり、脂肪分が沈着。血管が硬くなったり狭くなったりして進行し、狭心症や心筋梗塞(こうそく)などの虚血性疾患につながります。将来、狭心症や心筋梗塞などがさらに増える可能性を示すデータと言えそうです。
「動脈硬化が進んだケースは血液中の総コレステロール値が高い」傾向があります。食の欧米化が進み、動物性脂肪の過剰摂取などが原因だろうと推測されています。
日本人の食生活で外食は切っても切れない時代です。カロリー表示を上手に利用して、外食メニューを「どう選び、どれだけ残せるか」が、鍵になっているといえそうです。
メタボリックシンドローム という言葉を耳にされたことがありますか?
・ 肥満
・ 高血圧
・ 高コレステロール血症
・ 高中性脂肪血症
・ 糖尿病
などをあわせもった状態をいいます。
原因は…
高カロリー・高脂肪食をとりすぎた食生活と運動不足です。
肥満の状態が続くと、血糖値を低下させるインスリンの効率が悪くなり、ひいては高血圧や糖尿病・高脂血症を引き起こすと考えられています。それぞれが独立した疾患ではなくひとつづきのものとする考え方が主流になっています。
朝晩肌寒い季節となってきました。肌が乾燥して「かゆい」方も多くなってきたと思います。私たちの体は6~7割が水分です。その水分を保ち、様々な刺激から体を守っているのが、皮膚の一番外の「角層」です。乾燥肌はこの角層の水分が少なくなることに原因があります。
・ 入浴剤を使用する場合は硫黄の含まれていない刺激の少ないものを選びましょう。
・ 入浴石鹸は弱酸性の香りや刺激の強くないものを選びましょう。
・ 肌に触れる衣服は汗を吸収しやすいものにしましょう。
・ 尿素の含まれた保湿剤などを塗って、毎日、お肌の乾燥を防ぎましょう。